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飛騨川を利用する方へ

景観が美しい飛騨川・飛水峡

BCC Green toursが体験ツアーを行なっている飛騨川(飛水湖)。

周囲が緑に囲まれたとても景観のよいフィールドです。

 

上流には加茂郡七宗町にある飛騨川随一の景勝地「飛水峡」があります。

 

BCC Green toursではこの飛水峡の末端部へとご案内する飛水峡SUPアドベンチャー(1日コース)を行なっています。

SUPに乗って水上から飛水峡の絶景を楽しんで頂いています。

景観が美しい飛水峡の末端部
景観が美しい飛水峡の末端部

飛騨川でのSUPに関するご注意(ビジターパドラーの皆さんへ)

ツアーを始めた当時は我々だけの貸切状態でしたが、最近はSUPを持ち込みで楽しまれる方も多く目にするようになりました。

 

それに合わせてSUPを持ち込んでの飛騨川の利用に関してのお問い合わせもちょくちょく頂くので、こちらにまとめさせて頂きます。


まず日本の河川は原則自由利用可能ですが、河川に至る道や土地は私有地が含まれる場合があります。

SUPやカヤックを浮かべようとしている場所、上陸しようとしている場所は進入してもいいものかどうかを各自にてご確認ください。

 

また川は自然環境そのものなので、このエリアでのSUPやカヤック等での水面利用に際してはご自身で安全管理を行ないトラブルのないように充分に気を付けてください。(トラブル等がございますと今後利用できなくなる恐れもあります。)

 

ツアー中に見かけるビジターパドラーの方達の中にはしっかりとした準備をなさっている方がいる一方、残念ながら充分な準備をしているとは言えない方も散見されます。

 

飛水峡は一見穏やかですが、上流からの川の水の流入量により時に強い流れや渦があったり、崖崩れを起こしている場所もあります。また川幅も狭いためゲリラ雷雨による川の水位が急上昇しやすい場所でもあり、両岸は崖になっているので容易に上陸できません。

 

利用にあたっては下記の事項を必ず守って頂き、充分な注意を払うようにお願いします。

 

 

河川利用に際の注意事項

  • 充分に浮力のある固定式のPFD(ライフジャケット)を着用を推奨します。(インパクトベストや膨張式の物は流れのある川には適しません)
  • クイックリリース機構のついたリーシュコードをご使用ください。(足首に着けるタイプは流れのある川では大変危険です)
  • 2艇以上での行動をお勧めします。(インフレータブルSUPのバースト、エア漏れなど、何かあったときに1艇では対処できません)
  • SUPの規定重量を守ってください。(1人乗りのSUPには2人で乗らない。規定重量をオーバーした状態では不安定なため素早く行動できません)
  • 岸に近づくときは頭上からの落石に注意してください。
  • スマートフォンを携帯し雨雲レーダーをまめにチェックするなど常に上流の天気に気を配ってください。
  • 飛騨川には鮎取りの漁船や漕艇ボートも行き交います。常に周囲に気を配り早めの回避行動をお願いします。
  • 川辺大橋より下流は漕艇ボートのコースとなっておりますので、衝突やトラブル回避のため進入しないようにお願いします。

 

尚、岸からのアクセスが困難なため事故があったときにすぐに助けが来る場所ではありません。充分に安全に配慮をした行動をお願いします。一般利用の皆様に何かトラブルがあってもBCC Green tours は一切責任を負えません。

BCC River BASEの利用について

BCC River BASEは基本的には体験の集合場所として設けております。

 

これまでSUPを持ち込みの方の利用を公には受け入れておりませんでしたが、問い合わせが多いため下記の条件にて駐車場の利用をお受け入れ致します。

  • 駐車料金 1,000円/普通車1台(必ず事前連絡をお願いします)
  • 施設使用料 500円/1名(仮設トイレ利用可、運転者様の施設使用料は駐車料金に含みます)
  • 利用時間 8:00〜16:00(早朝や夜間の利用を禁止致します)
  • 上記の河川利用の際の注意事項を必ず守ってください。
  • 周辺には住宅がございます。裸でうろついたり大声で騒いだりしないようマナーのある行動をお願いします。
  • テントやテーブルなどを広げての占有利用はお断り致します。
  • 事故、車上荒らしなど駐車場内でのトラブルに関しては一切責任を負えません。

尚、駐車場は体験ツアー参加者の利用を優先しておりますので、日程や車の台数によっては受入れをお断りする場合もございますので予めご了承ください。

 

BCC River BASEの駐車場の利用に関してのお問い合わせはホームページの問い合わせフォーム、または下記のLINE公式アカウントのトークからお願いします。


その他の駐車場所の利用に関しましてはBCC Green toursでは一切関与致しません。

利用者自身が責任を持って土地の所有者や関係各所に確認をとった上で、マナーと節度を持ってのご利用をお願いします。

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SUPレンタルについて

SUPやパドル、ライフジャケットのレンタルが必要な方はこちらをご覧ください。

川でSUPを楽しむには正しい装備と知識を身につけましょう。

2024年6月に悲しいことに飛水峡にて水難事故がございました。


沢登りに訪れた方が飛騨川を泳いで渡る際に、安全確保のためにお互いの体を結んでいたロープが岩に引っかかって起こった事故です。このような事故を水難事故の用語で「ロープエントラップメント」といいます。

 

この方達は充分に浮力のあるライフジャケットを身につけていたにも関わらず、水流と引っ掛かったロープによって川の中に引きづり込まれてしまいました。

報道では水位がいつもより1m高かったと伝えられていましたが、当日この付近にいた私が見ていてもそんな事はなく、水位は眼に見えるほど変わらずに流速が普段より速い程度に見えていました。

 


この事故は全く他人ごとではなく、同じ事がSUPにも起こりえますので充分に注意してください。

それはSUPのリーシュコードによるエントラップメント事故です。

 

流れる川でのリバーSUPでもリーシュコードを使うのですが、それは足首に巻くタイプの物ではありません。

クイックリリースベルトといってライフジャケットや腰に巻き、SUPボードやリーシュが岩や流木に引っかかるなどしてテンションが掛かったときにも、自分で比較的簡単に外せる機構がついたものを使用しています。

 

足首に巻いたリーシュコードだと体が下流に流されてしまい自力で外す事が困難となりますし、そもそも足についている事で川の中にある岩や流木に引っ掛けやすいです。

 

穏やかに見えるこのあたりの飛騨川ですが、平常時でもその流量は80~120㎥/sあります。(SUPで人気の奥伊勢宮川の約10倍です)

もし落水したときにそのリーシュコードが岩に引っかかってしまったら?そのリスクは明らかだと思います。

 

「落ちないし」、「岩に近づかないし」、「流れの強いところには行かないし」という言い分もございますが、事故はまさかのときに起こります。知らない間に危ない場所に近づいていたり、チャレンジ精神のある方はふと魔が刺したりする事もあると思います。

 

そういったリスクのある場所に踏み込んでいるのだと自覚して、充分な準備を行なってください。

どういったものが必要なのか、何が危険かわからない方は我々リバーガイドに聞いてください。

今回、亡くなられた方の死を無駄にしないためにも悲しい事故は二度と起こしてはいけません。

我々を含め利用者の皆で安全意識を高めていきましょう。

 

亡くなられたおふたりのご冥福をお祈り致します。