立山への入り方
いよいよ立山黒部アルペンルートが全線開通!
乗り物を使って標高2450mの「室堂」までアクセスできる立山はまだまだ積雪が豊富でこれから約1ヶ月〜2ヶ月に渡ってスノーボードが楽しめます!
その日本離れした景観はとても素晴らしく、滑る斜面バリエーションも豊富で日本のバックカントリーを代表するフィールドです。
で、既によくお馴染みの方はよくご存知だと思うので、このブログはすっ飛ばしてもらって…
今シーズン初めて立山にいくぞって方に向けて室堂までのアクセスの方法や宿での過ごし方などのイメージを掴んでもらうためにブログを使って紹介したいと思います。
立山の入り方(扇沢駅編)
まず関東方面からお越しの方が利用することが多いのがこの「扇沢駅」
立山黒部アルペンルートの長野県側の玄関口です。
長野自動車道「安曇野I.C」からおよそ1時間で到着します。
準備を済ませたら切符うりばに並んで早めの便に乗りましょう。
始発は7:30(G.W期間は6:30、要確認)※ です。
観光客も沢山いるのでG.Wなどはウカウカしていると室堂到着はお昼ごろになったりします。
※2023年時刻表
ゴールデンウィークでもまだまだ油断ならないのが雪。
扇沢は標高1400m以上の場所にあるので、ちょっと冬型になるとご覧のように雪が積もることも。
立山にいくならゴールデンウィークが明けるまでは冬タイヤ必須ですよ。
画像に写っている駐車場は駅から一番遠くにある大町市営の無料駐車場。
この他に舗装された駐車場が駅に近いところから1000円/12時間、少し下がったところが1000円/24時間という料金で停められます。
※2022年時点
扇沢駅から蓄電バスに乗って到着するのがあの有名な「黒部ダム」
天気のいい日にはちょっとした観光気分を味わえますよ♪
黒部ダムの綺麗な景観をハイ、チ〜ズ☆
っと観光気分が過ぎると次のケーブルカーに乗り遅れちゃうんで、そこそこにしていきましょう!
ここで注目してほしいのがスノーボードに被せたソールカバー。
現在、立山黒部アルペンルートの乗り物に乗車する際はスノーボード、スキー、スノーシューやストック、ピッケルなどにカバーをかけなくてはいけません。
と言っても大袈裟なボードバッグである必要はなくて、右端に写っているビニール袋でも構いません。
ちなみにこれは僕のボードで駅の売店で売っている300円のビニールカバーにスノーボード、ストック、ピッケルを一緒に入れ込んでいます。
左の彼の場合はスノーシューをつけたザックの上からレインカバーをかけたりしてなかなか賢いやり口ですね。
幅約400mある黒部ダムの上をトコトコ歩いて到着するのが「黒部湖駅」
ここからはケーブルカーに乗って「黒部平駅」へと向かいます。
黒部平からはロープウェイで次の「大観峰」へ。
窓からの景色を優雅に眺めながら上を目指します…
そんなわけはなくてロープウェイの中は結構ギュウギュウのすし詰め状態。笑
背負っているザックは他の人の顔に当たらないように床に下ろして乗る必要があります。
大観峰から更にトロリーバスに乗ってやっと室堂に到着!
おつかれさまでした!
ここまでスムーズにいって約1時間〜1時間30分です。
室堂では多くのガイドツアーが集合しているので自分のガイドさんを探しましょう。
扇沢から室堂までの往復が 12,300円※ です。
初めて立山に来るのであればここまでの行程も観光の一環として楽しめると思いますよ。
BC Caravanの場合は室堂集合は9:30です。
始発に乗れば充分に間に合うので頑張ってくださいね。
※2023年料金
立山の入り方(立山駅編)
では次は富山県側の玄関口「立山駅」を見ていきましょう。
富山駅から富山地方鉄道が直結しているので、公共交通機関を利用する方ならこちらが断然便利です。
車でお越しの方は北陸自動車道「立山I.C」から約30分くらいで到着できます。
無料駐車場が沢山あるので車を停めっぱぐれることはないとは思いますが、多くの人が利用する大型連休などは到着が遅いと随分と歩かされる事になるので注意が必要です。
こちらの始発は7:00(G.W期間は6:40、要確認)※
※2023年時刻表
そして立山駅で最初に乗るのがこのケーブルカー。
約10分くらいの乗車時間で次なる美女平駅へと運んでくれます。
春のケーブルカーは大きな貨車がついていて、僕らの大きなザックやスノーボード、スキーを積んでくれます。
ここでもビニール袋が大活躍ですね。
個人的にはこのビニール袋ってのをお勧めします。
嵩張らずに折りたためばバックパックにも収納できるので、非常にお手軽ですよ。
家にあるクロ◯コヤマトの袋でも構いませんよ〜。
美女平からは高原バスに乗って室堂まで約40分くらいの道のりです。
高原バスは大きな荷物はバスの貨物室に積んでくれて、しかも100%の確率で座れます。
なので席に座って寝ていれば室堂に到着しちゃうのでとても楽ちんです。
それでいてお値段も往復で7,380円※ です。
途中で名物の「雪の大谷」を眺めることもでき、中部・西日本の方には断然おすすめです。
※2023年料金
でも気をつけたいのが雪が降ったとき。
ほとんどトンネルの中を通ってくる扇沢方面と違って、立山高原バスはご覧の通り雪原に切られた道を行くので悪天候に弱い。
ここ2年続けてオープン初日は運休となってしまっています。
こちらを利用する場合は事前に天候チェックをして、雪が降りそうなときは扇沢に回りましょう。
特に11月はよく雪が降るので扇沢からの入山をおすすめします。
室堂ターミナルから出れば別世界!
いよいよ外に出ます。
室堂のターミナルから外に出ればそこは真っ白な世界!
雪が降った直後なんかは眩しくて目を開けていられないくらいです。
日帰りの人は室堂ターミナル周辺で滑ることが多く、春ならそれでも十分に楽しむことはできます。
でもやっぱり山小屋に宿泊して滑るのが立山の楽しみ方。
室堂から近い順で「室堂山荘」、「みくりが池温泉」、そして我々の定宿「雷鳥荘」とそれぞれの宿に散らばって行きます。
セレブな人は室堂ターミナルにあるホテル「ホテル立山」に泊まったり、より山小屋感が好きな人は「雷鳥沢ヒュッテ」や「ロッジ立山連峰」なんて選択肢もあります。
ちょっと室堂から離れた「天狗平山荘」ってのも静かに楽しみたい人には良いですね。
でも天気が悪いとこんな感じに。
立山に初めて来た人や経験の浅い人は無理をして自分で山小屋に行かずに必ずガイドに付いていくようにしてください。
過去に山小屋までの間でホワイトアウトで遭難して亡くなった方もいます。
標高2000mを超える高山帯は侮れないです。
なんとか無事に「雷鳥荘」に到着しました!
こういう時ほど山小屋の有り難みを感じます!!!
これは別に真冬の写真じゃないですからね。
立山は4月といえど荒れれば真冬の山と同じような天候になります。
なので、そのときの天候にもよりますが春と冬のどちらにも対応できる用意をしてきてくださいね。
何を用意したらいいかよくわからない場合はそれぞれのガイドさんにお問い合わせください。
山小屋はこんなとこ
雷鳥荘に限った話ではなく営業している各山小屋では宿泊者はもちろん、立ち寄った方に暖かい飲み物、軽食。冷えたビールなどを提供してくれます。
ほとんどのツアーはまず山小屋に入って、滑走に不要な荷物を預けてから滑りに行くことが多いですね。
乗り物に乗って一気に2400m近くまで上がってきているので、一休みして高度に体を慣らしましょう。
売店ではお酒やお菓子、カップヌードルなども手に入ります。
お弁当を頼めたり、2日目の行動食がなくても現地で調達はできます。
※11月は小屋閉めに向けて物資の整理を行なっているので品薄だったりします。
そのほか喫茶ルームに暖炉のある談話室などがあって、立山に集まった好き者達との交流も楽しいですよ。
っと、そんなこんなしていると外に晴れ間が…
うわ〜!キタコレ〜!!!
うひょ〜〜〜!!!
ロケーションも抜群ですっ!!!
さあ山小屋に帰って祝杯だ!
1日頑張ったあとの至福の一杯はやめられません!
こんな過酷な環境で生ビールが飲めるなんてなんてこった!
※もちろんビールを飲むならその後の行動は控えてくださいね。
山小屋価格なので少々お高めですが、外界から大量の缶ビールを持ち込むなんて野暮なことはせずお金で解決しましょうw
そして夕食タイムもみんなで乾杯!
雷鳥荘を始め各山小屋ではおいしい食事がたっぷりと用意されているので、疲れた体にとても嬉しいですね!
雷鳥荘では最近お風呂のリニューアルが完了し、とても綺麗なお風呂となっています!
ここ以外にも天然温泉の展望風呂もあってとても温まります。
リンスインシャンプーなども設置してくれていますが、そこは皆さんの好みもあると思うので普段遣いのものがいい人は持ってきましょう。
っとまあ、こんな感じで立山の夜は更けていくのでした。
今回は初めて来る方のために交通アクセスと山小屋の雰囲気を伝えたくて、滑りの写真は少なめに。
だいたいの雰囲気は掴めたでしょうか?
滑りは………間違いなく楽しいに決まってますよ!!!
山小屋では今日出会った人とその日のラインについて語り合うもヨシ、それぞれの地域の情報交換をするもヨシ。人が集うところには特別な空気が漂っていますね。
ゴールデンウィークは観光客でアルペンルートが混雑したりしますが、ここにしかない楽しさが立山にはあります。まだ来たことがない方はぜひこの機会に遊びにきてくださいね〜。