昨日、志賀高原から帰る最中も大雪が降り続いていた長野県北部。
気になるのは翌日の天気で、白馬も午後は大雪だったらしい。
パウダー◯ーチを見ると金山沢、猿倉の積雪がグイグイと伸びている。これまでも多かったから、さすがにここまで降るとヤバイんちゃう?このあとも雪は降り続く予報。
なんとなく山は黄色信号が出ているように感じて、遠方にいる翌日のゲストさんにゲレンデに行かないか勧めたりもした。
自分的には山は悪い時に無理していくもんじゃないし、ゲレンデでいい雪を滑れるならそれでいいと思っている。
でもそれは自分の独りよがりな思いであって、ゲストさんの要望と必ずしも一致するわけじゃない。僕らにBCガイドを依頼する理由はゲレンデを滑るためじゃないからね。
というわけで自分の日和ったご案内が原因のキャンセルもあり、本日はスティープ&ディープな白馬の山々ではなく低い山へ行くつもりでした。
でも朝になってみると小谷方面はかなり降ったようだけど、白馬の方はまだなんとかなりそうな感じ。
急遽予定を変更して五竜へ向かいました。
冬場はパトロールとして働いているガイドの大先輩にゴンドラ山麓駅でたまたま会えた。
「風が出てきたで気をつけろよ。ここは天気が回復するときはいつも吹くんだわ」
なるほど、ローカルならではの貴重な情報ありがとうございます。
メモしとこ。_φ(・_・
確かに山頂駅に着いた頃にはピューピューでした。
稜線上でも雪はしっかり付いていて先行者のスノーシュートレイルが40〜50cm。ありがたく使わせて頂き途中でラッセル交代。
でも僕らが踏んでもスノーシューの人は変わらず苦しいんだよなぁ。役に立たなくてゴメンよ。
4月とは思えない横殴りの地吹雪が寒い!
止まったら寒いので、一ノ背までそのまんま進む。到着したら手早く準備してドロップします。
すぐ後ろに安定のB亭さんが2チーム入っていたけどローカルさんは良いラインを知っているだろうから気にせず自分の思うマイラインを行かせてもらうことに。
谷から吹き上げる風で雪は全体的にスラブ化していたので風をかわせないもんかとツリーラインから様子見します。
ちょっとパック気味だけどよく走るいい雪じゃないの!
ロングに滑ってもう一本。
風が通る尾根上は雪が比較的浅くてラッセルもそんなに大変じゃなくて良かった。
ここで最近スプリットボードを始めたゲストさん。ラッセルしてみたいとのことで前を行ってもらうと深みにハマってしまいました。笑
「こういうときは雪の深さを読みながら歩くといいですよー」とか後ろから言いながら2人目ってなんて楽なんだとヌクヌク歩く。
短かったけどラッセルありがとうございました!
ドロップする場所を探りながら登っていくと八方方面のガスが晴れてきました!
当然人影は見えなかったです。
いや、居たとしても見えねぇか。笑
さあ2本目行きましょう!
自分が斜度変化のキツイところに刺激を与えながらキエ〜イ!と滑るが、スラブった嫌な感触の雪だけど落ちはしない。
ゲストさんには緩めの斜度のところを降りてもらうとめっちゃ雪が舞い上がりました!
そして一番シンプルな斜面を選んでまずは自分がドロップ!スラフは流れるけど反応しない。
続いて同じラインを来てもらうが、念のために滑るラインを沢のフォールラインから逃れて対斜面へ抜けるように指示。
光が差してきた!
まずは縦に落ちて…
スプレーを上げる!
おおっと!ブレブレ!笑
そのままスムーズにエスケープゾーンへ。
よくできました!
結果はサイズ1くらいのが2本のラインの間で落ちました。一応反応するけど伝播性は低いよう。
そのまま沢を気持ちよく滑って平なとこへ。
やや緊張の2本目でした。
いつも白馬のローカルガイドさんを見ていると、地形使いが抜群に上手いなと思います。
デカくて急な斜面を滑るのに必ずチェックを入れるというかワンクッションを置いているというか、なんというか。
そのまま滑っては降りられないからスキンアップ。
せっかくなんでもう1本ブナのモリーランを楽しみました。
ランドマークのあたりは強風!
八方もかなり雪が飛んでいるように見えたけど、明日は晴れるんで八方祭りでしょうね。参加できないけど笑
大雪のおかげでボトムまでいい雪を滑ってフィニッシュ!
お疲れ様でした!
雪が深くて、風が強いちょっと気を使う日だったけど、結果は問題なくツアー出来ました。
今回キャンセルなされた皆さんゴメンなさい。
せっかく申し込んで頂いたのにステージにすら立たせてあげれなかったことは申し訳なく思います。
本当に危ないときに突っ込むのはアレだけど、皆さんを勇気付けリードするのがガイドの役目のひとつだとも思います。
次回は惑わせるのないように気をつけますのでまたご利用頂ければ嬉しいです。