昨年はゴールデンウィークの開催にも関わらず、開催できたのがたった1日という大外しだった春の北海道バックカントリー。笑
今年は沢山の方に遊びに来て頂き、なんとかなりました!
全国的な高温が続いた3月〜4月。
ピクニック気分を期待していたけど寒の戻りでこのタイミングでまさかの雪。
この時期の新雪はストップ気味になるし、中途半端な雪はいらないんだよね〜。
春のザラメを楽しむには時期が早い気がしたけど、事情があって今年はこのタイミングでした。
とは言っても降ったら降ったで期待せずにはいられない。笑
旭川周辺は低温でどこにいってもカチカチ山な雰囲気。
一番良い雪がありそうな可能性が高い山ということで…
初日は一昨日にパウダーサーチで18cmが付いていた旭岳をチョイス。
ハイク開始地点で-3.0℃なのでまずストップ雪はないでしょう。
ドロップポイントについても視界はミルキーなコンディション。
しかも雪までチラつく始末。笑
春のピクニック気分で、こんなん期待してなかったんだけどな〜。
少し待つと奇跡的にガスは抜けドロップイン!
硬い雪の上に15cmほどのパウダーが積もっていたのでスプレーが上がるアガる!
深いターンをするとガリって鳴るけど、久しぶりの柔らかい雪を滑れて皆さんテンション高めです。笑
この日はあと2本滑るものの、ガスに巻かれて樹林帯での行動となりました。
とは言え斜度が緩めのところはほぼ底当たりもなくて、約1ヶ月ぶりのパウダーの感触に皆さんご満悦でした。
下山後は温泉で冷えた身体を暖めて、東川町にこの冬オープンした旅とアウトドアの店「Transit」でいろいろ物色。
そこで昨日入荷したばかりというカッティングボードに盛り上がるゲスト。
このカッティングボードは旭岳のトポが印字されていて、今日はどこを滑ったとか明日はどこに行こうかと盛り上がれる一品です。笑
木工の町、東川町らしいお土産。
個人的には立山バージョンが欲しいですね。
夕食は旭川の人気店「大黒屋」のジンギスカン。
まったく真冬と同じようなルーティンですが、やっぱりここのジンギスカンは美味い!
モクモク燻されながら、壊れた筋組織をラム肉で補うのでした。
2日目も旭岳でも良かったんだけど、同じじゃつまらないので十勝岳方面へ。
昨日よりは雲が上がりそうなので標高も上げられるはず。
旭岳より少ない降雪を鑑みて風裏を選べる富良野岳の近くのお山へ。
やはり旭岳と比べて新雪は薄く、アイスバーンの上に5〜10cmほど。
今日もスキークランポンをガシガシ効かせて登って行くと…
今年のハー◯フィルムで中◯くん達が滑っていたスティープラインを狙うグループを発見。
稜線は硬いからかハイマツ帯を横断して滑る模様。
そして反対側を見ると何やら動く物体。
いたー!クマー(* ̄(エ) ̄*)!!!
一瞬、人かと思ったけど大きさや動き方とスピードをみると熊さんで間違いないでしょう。
めっちゃ早かった!
彼らは森の中をうろつくものと思っていたけど、意外と高いところにいるもんなんですね〜。
これから富良野岳周辺に行かれる方はお気をつけて。
う〜ん、熊も滑り手もどっちも気になりますね!
薄雪なときは急斜面を避けてメロウに遊べる斜面を選択。
今まで近すぎて滑ってなかったこの斜面がちょうど気持ちよく滑れるコンディションでした。
2本目も森の中のメロウライン。
熊さんに遭遇しないようにドパウでなくても「ホー!ホー!」言いながら滑ってください!と気休めなアドバイスをして滑走。
このモリーランもロングで楽しかった!
登り返しの準備をしているとゲストから「クランポンが折れちゃいました」との声が。
何かおかしいなと見てみると、間違ったクランポンを使用していた様子。
SPARK R&Dの2014-15モデルの「MAGNETO」や「AFTER BURNER」と2015-16モデル以降の「ARK」や「SURGE」ではヒールベースの形状が違うので、ARKやSURGEにはクランポン「SABER TOOTH」は使えません。無理に使うとこのように根本が折れてしまいます。
ARKやSURGEには専用のクランポン「IBEX」を使ってください。
※BURTONのHITCHHIKER2016-17モデル以降も同様です。
早く気づいてあげられなくてゴメンナサイ。
そんなトラブルがありましたが、なんとかしてお帰りラインへ。
このフィールドは出口が少々面倒くさい。
この日のコンディションでは出口でアイスクライミングをこなさなきゃだったので、3本目は皆さんの滑走力を信じてカチカチ急斜面を滑って帰ることに。
チン寒な降り口を慎重に下りさえすれば下の方は充分に楽しめました!
無事に下りてきて帰り道はキツネさんに「エサくれよー」とタカられながら下山。
このキツネは道のど真中に座り込んで、ガンを飛ばして車を停めるという気合の入りよう。笑
その気合に免じて餌を上げてやりたいところですが、見かけた方は決して餌をあげないように。
自然と人間は適度な距離が必要なのです。
そして3日目はゲストが一部入れ替わって、またもや旭岳。
初日に比べて天気に期待が持てたこの日は姿見より上を目指すことに。
いや〜綺麗な景色!
この日も風裏のパウダーを狙って向かった先は…
狙い通り底当たりが気にならないくらいの雪がついていました!
パウダー斜面からのでっかいサワーラン。
しっかし、歩いているときは晴れて滑るときは曇るというバックカントリーあるある。笑
まだまだ冬の気候で風が超ちべたい!
雪庇の影でランチして〜、姿見へトラバースせずそのままお帰りコースへ。
お帰りコースもまさかの吹雪で下りラッセル。笑
久しぶりにスプリットボードで踏み踏みしました。
そして下りてくるとやっぱり晴れ。
誰だ!雪男は!笑
下山後は東川町のカフェ「ノマド」さんで遅めのランチを頂き暖まりました。
ごちそうさまでした〜。
東川町っていいとこですね。
これにて3日間の春の北海道バックカントリーツアーが無事に終了!
急なお誘いにも関わらず遊びに来て頂いた皆様ありがとうございました!!!
そして夜に雪が降って翌朝は旭川市内も雪景色に。
っというわけで延長線に突入!
うっかり居残っていたゲストからオファーを頂き、みたび旭岳!
朝のお天気は最高です!
この日は自分も含めて全員帰んなきゃなので午前中勝負!
自分達と同じように晴天とパウダーを狙って集まってきたローカル達に混ざってロープウェイに乗り姿見へ。
山頂方面は雲が掛かっていたけど、上には上がらないので関係なし。
でも最後にバッチリ抜けた姿をここから見たかったな〜。
ロープウェイに沢山いたローカル達は散り散りにどこかへ行って、バックカントリーは貸切状態に。
雪質も軽く、底当たりも無しで、これまでで最高のコンディション!
大当たりな延長線なのでした。
急なオファーを頂きありがとうございました!
下山後は旭川ラーメンで春の北海道バックカントリーの締め!
厳冬期には人が多すぎて敬遠していた旭岳。
これまでで一番通い、やっぱり楽しい山だなと改めて思いました。
今週は本州にも大雪が降ったので大当たりといった印象は薄いけど、人が少なくてバックカントリーを楽しむには良いタイミングでした。
真冬のパウダーばかりの印象が強い北海道ですが、春は混雑とは無縁で開放感に溢れています。
次は本当にザラメ狙いでまた来年も企画するかも?なので、ぜひぜひ遊びに行きましょ〜。