今回の北海道キャラバン。
前半は研修と下見の旅となりました。
研修は真面目に参加していたのでこれといった写真はなし。
今回はここ数年、盛り上がりを見せる利尻島のバックカントリーについて取り上げてみたいと思います。
利尻にいくきっかけとなったのは、とある方からのFacebookのコメント。
今後のツアーのためにと道北を下見トリップ中に「これからどこ行こうかな〜」と考えているとピロンとiPhoneが鳴りました。
「明後日の利尻はヤバイよ!」とコメントの主は利尻島でガイドをしている渡辺敏哉さん。
どうやばいのかわからないけど前々から行ってみたかった利尻島。
冬は飛行機やフェリーがよく欠航したりで近づき難い印象がありました。
早速、天気予報をチェックすると、この時期としては珍しく晴れマークが並んでいる。
ちょっと遠いけど、これは2度とないチャンスかもと思い稚内へと車を走らせることにしました。
旭川から約250km。
ひたすら長い長いドライビングロードが続き、途中に良さそうな山がチラホラ目につきます。
やっぱり北海道は広いね〜。このあたりもゆっくり来てみたい。
今回、自分は陸路をとりましたが、本州から来る人は素直に空路で丘珠乗り換えがスムーズかと思います。
後で知ったけど、札幌から稚内へ夜行バスが出ているので、道内の方はそれを利用するのもアリですね。
フェリーは朝と昼の1日2便。
車を載せると高いけど、人だけなら立山の高原バスと同じくらい。
明日帰るんだしウェアも着込んで荷物を最小限に立山スタイルで。
流石にブーツは履いていかなかったけどね。
フェリーに乗ったら約1時間40分の船旅を楽しみましょう。
利尻島の玄関口、鴛泊(おしどまり)港についたら敏哉さんにお迎え頂きペンション・レラモシリへ。
今回、敏哉さんにお世話になって利尻の良いところをを色々と教えて頂きました。
自分であれこれと調べるよりローカルにお任せすると、とても安心して一番満足できる結果が得られました。
宿は快適で食事もとても美味しかった!
そういえば車泊キャラバン中なので、北海道に渡ってから初めてベッドで眠ったのはこのレラモシリでした。笑
翌日は敏哉さんのガイドツアーにくっついて利尻山へ。
利尻島は山そのものが島になっていて360°が海に囲まれています。
海抜0ベースから迫り上がっているので、他にはないロケーションが待っていました!
そしてドーンと姿を現した斜面ラインナップの数々!
これはまだ雪の少ない12月の姿なので、2月や3月になったらこのヤブは全て埋まるらしい…
その他の斜面も写真で見せて貰いましたが滑走意欲を掻き立てられる写真ばかり!
個人的な感想でいうと大山の東面に雰囲気が似ていたり、白川郷の尾根と谷が360°にいくつも広がっている感じかなぁ。
とにかく虜になる人が多いのも納得できます。
滑りはというと前日に強風が吹き荒れていた関係で高いところの雪はややパック気味。
でも風裏の斜面や標高を下げていくと気持ちのいいパウダーを楽しめました!
最後は柔らかいパウダーが溜まった「おっ◯いシュート」なる斜度38°近くあるシュートを落として大満足の1日が終了!
予定ではこの日の夕方のフェリーで帰るつもりでしたが、翌日はもっと天気がよい予報が出ていたので延泊を決定。
無職ってすばらしい。
天気予報どおりに朝から晴れた利尻島。
この日は利尻のカリスマガイドはバックカントリー講習会で忙しいので、レラモシリのレンタカーを借りて行ってきました。
昨日滑ったのとは川を挟んで反対側の斜面に取り付き、やや雲行きが怪しいもののハイクアップ開始。
おっと、この方も昨日帰るはずだったけどついてきちゃいました。
抜け目のない奴め。笑
しっかし、この高度感は興奮しますね〜!
尾根から左右の沢へと吸い込まれていきそうな良い斜面がいっぱいあります!
昨日は1000mまでだったので、今日はもう少し上の1300m地点まで。
利尻山の山頂は1721mなのでその気になればまだまだ上を目指せますよ。
しかし、こういうときに限ってお天気は味方をしてくれない。
あんなに晴れていたのに徐々にガスに包まれて上の方はホワイトアウト。
仕方なく低い方へと逃げるように滑っていったけど、最後には38°近いパウダー斜面も滑れて大満足でした。
利尻山は締めの一本が極上なのでエキスパートも楽しませてくれます。
もちろん逃げのラインもあるので、幅広く楽しめるいい山ですよ。
結局、この2日間で滑ったのは複数ある沢のうち、たったひとつの沢の周辺のみ。
まだまだ選択肢があると思うとまた来ないわけには行かないですね!
そのうちツアーも企画するので、ぜひご参加ください〜。
こうして利尻島の下見トリップは無事に終了。
敏哉さん、ゲストの皆さん、レラモシリの皆さんありがとうございました!
北海道らしい景色を眺めながら来た道をゆっくりと帰っていきます。
まさかそこで自分の身にあんなことが起ころうとは…