引き続き、GW明け平日立山バックカントリー後半戦。
木曜日は雨が降るかもしれないコンディションなので、日帰りの方の中止も考えました。
どう考えても危険なコンディションの場合、こちらで即中止の連絡をするところですが、微妙な感じだったのでゲストと電話でご相談。
すると「せっかく予約したんで行きますー」と心強いご返答。
と、いうわけで日帰りと1泊2日の同時開催と相成りましたー。
とは言っても当日の朝は雨のスタート。
雷鳥荘から室堂までのお迎えの道中は雨。
でも福中クリーニングさんで撥水加工してもらったウェアのお陰で、ほとんど濡れずにすみました。ザックはビショビショだったけどね。
ゲストがいきなり濡れると戦意喪失確定なので、まずはホテル立山のカフェでお茶タイムとすることに。
実は名物のシフォンケーキ、初めて食べました。
ウマかったっす。
雨が止んだ頃に表に出て行動開始。
時折降る雨は雪やみぞれに変わった感じでそこまで影響はなかったです。
視界もそこそこ効いた1本目は俗にいうシャウダーとなっていました!
1本目が滑り終わってすぐにガス〜んなコンディション。
でもゲストのテンションはええ感じでした。笑
その後、あまりにガスが酷かったので雷鳥荘で一旦休憩。
の後に2本目、3本目はガスってても滑れそうな汚れた斜面へ。
もちろんロスト(はぐれる)することがないような地形を選んで滑ります。
自分は場所がわかっててもゲストがロストしちゃったら不安でたまらないもんね。
そして室堂に戻りがてら、みくりが池温泉のソフトクリームで今日の打ち上げ。
半分グルメツアーになってしまったけど、滑りもそこそこ楽しめて皆さんいい笑顔。
悩んだけど結果的に中止にしなくて良かった1日でした。
日帰りツアーの皆さん、ありがとうございました!
皆さんのモチベーションに感謝です!
泊まりの皆さんはみくりが池温泉で待っててもらいながら、日帰りの皆さんを室堂へお見お送り。
再合流してその帰り道、ガスは抜けてきていました。
チャンスを狙っていた他のガイドさんもこの機を逃していなかったですね〜。
さすがです!
そして翌日。
朝はガスっていたけど、徐々に回復。
今日は間違い無いでしょう!
昨夜は雷もなり霰が降っていたので立山は白くリセット!
縦溝もちょっとはマシになったかな?
この日も条件のいい剱沢!
ゲストの滑走力や経験レベルの差が大きかったので、視界が効くし無線で細かくやりとりしながら見える範囲で斜面を分けて行動。
緩い斜面を滑るゲストをサポートしながらリグループポイントへ先周り。
下から斜面の状態を無線で伝えてドロップ。
いい感じのスピードでヒャッホーしながら滑ってくるゲスト。
動画もバッチリ押さえてます。笑
登り返しながらみる気持ち良さそうな二人のランデブーラインと剱岳。
おふたりは仲がいいですね〜。笑
やはり土曜日は天気が悪い兆し。
帰りの斜面も上級・初級のふた組に時間差がありそうなので、隊をスプリット。
雪のコンディションも悪く無いので、見える範囲で上級者が先に滑りきるのを見届けてから、同じ場所に登り返すように伝えて初級の我々は〜。
核心の大トラバースへ!
斜度的には斜滑降でターンせずに滑るのに全然問題ないのだけど、高度感とロケーションにビビリが入ってしまい固まってしまうゲスト。
使用しているスキーが雪質に合っていないのもあり、全然高度が落ちていかない。
小一時間、難儀しながらも本人の頑張りもありなんとか安心できる斜面へと繋ぐことができました!
さっきまで固まっていたのがウソのようにスムーズに滑るゲスト。笑
今回は高度感による心理的プレッシャーを考慮できていなかった自分のミスでした。
精神論だけでは現場ではなんともならんからね〜…反省です。
一朝一夕でスキーはうまくはならないので、とりあえず誤魔化しながら降りてくる方法を色々アドバイスするものの、スキー経験が圧倒的に足りない自分。
こりゃいよいよ自分もスキーをやらなきゃいけないな。
そうこうしていると上級者グループが準備ができていました。
またもや下からベストなラインを伝えてドロップ。
ツアーで隊を分けることに賛否両論はあるでしょうが、伝える側も滑る側も地形がよくわかっていないとこういう指示はできません。もちろん視界不良や雪のコンディション次第ではこうはいかないから、天候とゲストの経験値になんとか助けられた感じでしたね。
天気と雪が1日もってくれて、終日いいライドができました!
予定していた時間にもピッタリ。
余裕を持って降りてきてよかった〜。
っというわけでゴールデンウィーク明けの立山バックカントリーは無事に終了〜。
皆さまありがとうございました!
次回は5月20日〜21日の週末、シーズンファイナルです。
まだ空きはありますのでぜひぜひエントリーを!
コメントをお書きください