ツアーの合間でちょうど予定が空いていた月曜日に、リピーターご夫婦さまよりガイドのオファーを頂きました!
晴天のタイミングを狙ってのオファー、流石です。
今回は1dayですが、テント場で前、後泊するので充分に時間はあります。こういうスタイルでの参加もアリですね。
春の陽気のバックカントリースタイルを楽しんできました。
ゲストのいないときは雷鳥沢のテント場でベースを構えるBC Caravan。
そこに「テン泊で行くからガイドお願いね〜」と連絡を頂いて日曜日の夕方に合流。
ゲストが持ち込んで頂いた焼肉で前夜祭をして早めに就寝です。
そろそろ下界の食べ物が恋しくなっていたので、とても嬉しかった!ありがとうございます!
翌朝は当然晴れ!
大走り尾根を登って内蔵助カールへ向かいます〜。
夏山もかなり登りこんでいるおふたり。この日は内蔵助カール、真砂沢源頭、別山南面を滑る欲張りプランを計画。
しかし、この日の奥様はかなり調子悪かったようでゆっくりと登りました。
いいところを滑ってもらうのが基本だけど、体調に合わせて行動プランを組み立て直すのも我々ガイドの役目です。
この日の朝も雪面はカチコチで、登っている途中に別山の南面を滑落する人を目撃してしまいました。
遠目に見て落ちる速度があまりにゆっくりで、手足があるようにも見えなかったので、本当に人だったのかどうか一瞬迷いましたが山岳警備隊に通報。
やはり同様に通報を受けていたようで、既に救助に向かっているとの事でした。
南面で雪が緩んでいたのか約500mも落ちたのに奇跡的に軽傷で済んだとのことで大事に至らなかったのが幸いです。
日々、登山者の安全を見守る山岳警備隊の方々には本当に頭が下がります。
自分達も気をつけなきゃ。
真砂岳まで登って、ちょうど雪面が緩んでいた内蔵助カールを滑走。
奥様の体調も考慮してボトムまで行かずに一段落したところで、鹿島槍ヶ岳を始めとした後立山連峰の山々をみながら休憩。
天気がいいとのんびり出来るのもいいですね〜。
富士ノ折立や真砂沢の北面が美味しそうだけど…緩むにはまだまだ時間がかかる感じ。
ゲストの残された体力などを考慮して一度テント場に戻る事にしました。
こういうときは無理をしないのが一番です。
下山は稜線から雪が繋がっていた大走りの沢をチョイス。
適度に表面が緩んだ面ツルバーンは気持ちよかった!
下部のデブリを警戒してかあまりトラックの付いていない穴場でいい感じでした。
時間はちょうどお昼過ぎ。
気温が上がりまくって標高の低いところはグズグズの雪。
この頃には奥様の体調もすっかり戻って、テント場でのんびりカフェタイム。グズグズになった雪が夕方に冷えて仕上がるのを待つことに。
立山の絶景カフェ。
初めてやってみたけどなかなかGOODでした。
気温が下がってきた頃にまだ元気な旦那様を誘って山崎カールへガシガシハイクアップ!
放課後BCと名付けて遊んでいるこのプランは、静かな山が楽しめてなかなかいいもんです。
但し、遅い時間での行動は事故ったら深刻なことになるので、お互いの信頼関係が厚いゲストしかお連れできないですけどね〜。
雪面は良く走るスーパーザラメ!
最高の雪質が待ってくれていました!
途中からは写真なんか気にしないで一緒にテレインライド。
上から下まで最高に気持ちよかったです!
こういうガイディングができるのはリピーターさんならでは。いい時間を共有できましたね!
テント場で食事を済ませて、雷鳥荘で温泉&生ビールで打ち上げを楽しみました!
変則的な1dayプラン。なかなか良かったです!
テント泊BC企画もお待ちしてますよ。
また来シーズンもやりましょう。
おふたりともありがとうございました!
コメントをお書きください