白馬のバックカントリーを日々マニアックに開拓を続けるジョニーこと西田ガイドとのコラボツアー。今シーズンも無事に開催することができました!
直前まで開催が危ぶまれていましたが、集まって頂いた皆さんのおかげでBC Caravanもヒャッホーすることができました!
週末の賑わう白馬バックカントリーで、ほとんど人に会わない静かな山でパウダーを味わうことができるなんてとても贅沢でしたね〜。
ご参加の皆さん、ジョニーくんありがとう!
降雪後の週末。白馬は今シーズン最後?のパウダーを狙いにきた人で溢れかえっていました。
朝のうちは晴れていたけど、今後の天気のことも考えて小谷の静かな山へ。
山の中はまっさらな雪に覆われていました。
しかも自分たち以外には誰もいない。
思いのほか好天が続いて頚城の山々もこの通り。
予想に反してあれれって感じだったけど、天気はいいに越したことはないです。
この景色を見ながら、あっちも滑ってみたいな〜なんて妄想を膨らますのもバックカントリーの楽しみのひとつ。
今回のリードガイド、ジョニーのテリトリーでもある山々。
また別の機会に行って見たいっすね。
さて標高差約1000mを登りきり、いよいよドロップ!
ゲストの皆さんを待ち受ける森の中のパウダー!!!
ハイクは大変でも、これのために登る価値はあるもんです。
森のパウダーを楽しみながら一気に1000mを滑りおりました!
午後からの昇温で標高の低いところはペタジーニだったけれど、沢あり、バンクあり、マッシュありと、これぞ日本のバックカントリーってのを楽しめました。
どこかしこから英語が聞こえてくる最近の白馬にはない静けさがここにはあります。
帰りに寄った温泉で地元の面白い方々と交流ができたのもまたGOOD。
さすが白馬ローカルのジョニー、ナイスアテンド!
2日目、参加者が集まらずコラボツアーを中止としていたこの日。
前日の駆け込み予約の方をジョニーがガイドすることになったので、それについていくことに。
「晴れたら八方」の合言葉に習って、八方のバックカントリーへいってきました。
まず、最初の一本目にミックスを選択。
稜線を歩きながら雪を見ていてもそんなに悪い感じはしなかったけれど…
まず、ジョニーがインスペクションすると雪崩れました。
厚さ約30cm、幅20m、長さ300mのサイズ1.5です。
幸いジョニーは滑り逃れたけれど、ヘタにターンを刻んでいたりしたら流されていたかもしれません。
「いや〜、危なかった。」
とは言え雪崩の範囲は局所的で、斜面方位が違う斜度の緩いところなら問題はなさそう。
デブリの脇を慎重にピッチを切ってお互いの安全を見守りながら滑っていきました。
リフトに乗って戻ってみて破断面を確認。
ツアー中なので、断面調査は断念しました。
斜面方位は東北東向き。
滑り面は融解凍結クラストではないようです。
こいつが悪さをしたのかも。
昨日の降雪内にできた結束の悪いウィークインターフェイス。
私見ですが、風で堆積した雪が多いところ、しかも斜度の急なサポートを受けていない地形で局所的に反応。
雪崩れた場所と違うのでなんとも言えないですが、ウインドスラブが反応したようです。
そのまま八方池まで進んでみると…
こりゃデカイ。
無名沢が雪崩れていました。
近くにいた人に話を聞くと部分埋没した人がいたが、自力脱出したとのこと。
少しホッとしました。
ミックスの雪崩と同じ東北東向きの斜面でした。
こちらの滑り面は融解凍結クラストのようにも見えます。
デブリは南滝のあたりまで続いていました。
沢の法面の雪も巻き込んで流れたような跡もあり、よく無事だったな、無事でよかったなと思います。
そんな中、斜面を選んで滑りも楽しんできました。
ピリリと辛い八方。
やっぱり油断できないなと思わされた一日でした。
最後の写真はこの日のガラガラ沢。
たくさんのラインが入ってギタギタでした。
こちらは何事もなくてよかったです。