須磨でビーコントレーニング

BC Caravanの今年最後の本州でのお仕事は…

兵庫県、須磨へとやってきました。


お客様からのリクエストで今回は出張ビーコン講習サービスです。

雪があれば雪のあるところでやりたかったけれど、今シーズンはまだ本州には雪がほとんどありません。


ならば砂浜にビーコンを埋めて探してみようってことで関西人におなじみのビーチ「須磨海岸」でビーコントレーニングを行いました。



この時期のトレーニングではあまり深いところにビーコンを埋められないので、しっかりとサーチすれば簡単に見つかるはず。


電波誘導からのクロスサーチへの手順や注意点などをしっかりとおさらいしました。


皆さんのプロービングも自己流なので「そんなんじゃなかなかヒットしないよ」っと、プロービングの仕方も修正。

やっぱり基礎をしっかりと学んでおく必要はありますね。



最後にグループでコミュニケーションをとって捜索するシナリオトレーニング。


トレーニングを受けていない皆さんは、全員でビーコンサーチして、プロービングして、掘り出してって…ついつい一点に意識が集中してしまうんですが、ここではチームワークでの捜索が肝です。


いかに早く助けるかを考えれば、役割分担をして統率のとれた捜索が可能なはず…

今回はチームワークの重要性をよく感じれたと思います。



お昼を食べて、午後はレスキュースレッド(救助ソリ)の作成です。


例えば雪崩から掘り出した人が足を骨折していた場合、しかもヘリが飛ばないような天候の場合に、自分たちでなんとか移動させる手段として覚えておく必要があります。


まずは参加者のみんなで話し合って工夫をして作ってもらいましたが…


「これ、バラバラにならない?」「人とソリはどうやってつなぐの?」「要救助者の保温はどうするの?」などなど不安な点がたくさん出てきました。


初めてだから、そんなことも考えたことないですよね〜。

でもそこに気づくのがとても大事です。



こちらがいろいろとアドバイスをして作り直したソリ。


今回はスノーボーダーばかりだったので、あえて2枚のスノーボードで作成。

先ほどに比べて随分としっかりしたものが出来上がりました。


さらにスリングを使って簡易ハーネスを作ったりして講習終了。

皆さんおつかれさまでした。


ソリの作成やハーネスの作り方は実際にそのものを覚えることよりも、山に何をもっていくべきかを学ぶいい機会でしたね。


たとえばスリングひとつ、カラビナひとつでもメンバー全員が持っていると自力救助のための大きな助けとなります。そんなに重いものじゃないしね。


今回の講習でまた心構えがひとつ変わったんじゃないでしょうか。

これに満足せずに自分たちでもトレーニングを重ねてくださいね!