セルフレスキュートレーニング

セルフレスキュー講習

この週末は2日間に渡って読図の講習とセルフレスキュートレーニングを行いました!


「雪のないときに平常心で講習をしよう」ということでこのタイミングでの開催だったのですが、まさかの寒波到来でパウダー祭りな週末にバッティング!

開催前にゲストから「滑りにいきましょうよ」とか連絡があったりと、既に平常心を保てていなかった!!!


やっぱり雪が降ったらそうなっちゃいますよね〜。


とは言え、前日に滑ったり終了後に滑りにいったりと、それぞれでセルフマネジメント?をして頂いて、無事に開催することができました!



講習の様子

1日目は地図読みスクールと題して、地形図の読み方や同定表を作成したりと座学からスタート。


山の方では「雪が降ってるよ〜」っとの便りが。

そんなことは聞こえなかったふりをして、講習に勤しみました。


今回の机上講習に場所をお借りしたのは、国道156号線沿いのバックカントリー専門店スピリットさん。

スプリットボードやスノーシュー、BCに関する小物などなどが並ぶショップです。

興味のある方はまたバックカントリー帰りに寄ってみてください。



読図の様子

午後は作成した同定表をもとに近くの山で実践講習。

コンパスを事前に準備した目標に合わせて歩いていきます。


BCキャラバンの地図読みスクールはホワイトアウトナビゲーションとかより、「コンパスの基本的な使い方」に重視して学んで頂いています。


今までなんとなくで捉えていた山の地形も、より明確に理解できたのじゃないでしょうか。



ビーコンサーチトレーニング

そして2日目は舞台を雪の上に移動してバックカントリーセルフレスキュートレーニング。


まずはビーコンサーチの基礎のおさらい。

雪の下にビーコンを埋めて探すところからスタート。


ビーコンのスイッチをSENDからSEARCHに切り替えて「はい切り替えました!」の図。



BCAトラッカー3

そして、せっかく大勢が集まったので皆さんのビーコンの違いを検証。

各社ごとにサーチの仕様に違いがあります。


写真のBCAトラッカー3は複数捜索の際に最初に拾っている電波を30秒間オフにする機能を採用しています。他の多くのトリプルアンテナビーコンとは違ったアプローチの商品なので、興味深いですね〜。



各社のプローブの違いを検証

プローブの違いも検証。


今回はLIFE LINK、Black Diamond、K2のプローブが揃いました。

ほとんど同じなのですが、引っ張ったときのロック機構が各社で違う。


なんでわざわざ検証しているかというと、実際の雪崩捜索現場では仲間のプローブやショベルを組み立てることがあるんです。


どれもシンプルな設計なので、落ち着いていれば迷うことはないんですが、果たして緊急時にそこまでの心の余裕があるかどうか…


ってことで事前に他人の道具を知ることは大事なことなんですね。



実践的雪崩捜索トレーニング

一通り練習をした後は、チーム毎にシナリオを設定してのトレーニング。


複数埋没や情報が不確かな中での捜索は難航しました。


実際に難しい状況になったとき、わかっているようでわかっていなかったことを痛感する。

これが訓練の第一歩です。


シーズン中にもリフレッシュでトレーニングしたいですね。



緊急時のソリ搬送

さらに要救助者を自分たちの手持ちの装備でソリを作成して搬送。


これも自分達の手持ち装備の足りなさを痛感したんじゃないでしょうか?
例えばスキーバンドやスリング、カラビナをたったひとつでもみんなが持っていることによって、現場ではとても助かります。

どれもそんなに重いものじゃないので、持っていくことをお勧めします。



講習後のひとこま

みなさん、6時間におよぶ講習会お疲れ様でした!

まったく滑りなしの講習だったけれど、みんなの意識の高さが見えましたね!


最後にちょこっとだけ(2m)の初滑り!

やっぱりみんな雪、スキー、スノーボードが大好き。笑


今シーズンも安全に楽しみたいですね。
ありがとうございました!